素人が使うArcGIS その1
GISソフトの定番ArcGISを触りはじめて(決して使いはじめてではない。。。)はや3年。いまだに使い方が理解できずに苦しんでいるところが多い。。。
その有用性は理解しながらも、どうすればどんなことができるのか頭を悩ませることが多く、いまだに試行錯誤の毎日です。
宝の持ち腐れと思いながらも、一番の使い道は遺跡の位置を地図上に落とすこと。遺跡なり場所なりの位置座標(緯度・経度)がわかれば、簡単に地図上に落とすことができるので一度位置座標を作成しておけば、簡単に精度の高い地図をつくることができる。
昔は手描きの地図にインレタをつかって遺跡地図をつくっていた(1990年代)。もはやまったく使わなくなってしまったロットリング社の製図ペン(高かったのです)で何かからコピーした地図をトレースし、それにインレタで遺跡の地図を落とす。とにかく時間がかかり、再利用もほぼ不可能だった。
2000年代になってデジタル・トレースをするようになった。Adobe社のIllustratorを使うようになり、コンピュータ上で地図を作成・再利用することができるようになった。一度下図をつくっておけば(とはいいながらもその作業は手描きの作業と変わらないくらい面倒くさい)、それをコピーして異なる遺跡地図をつくることができた。このころはIllustrator自体が高いこともあって、なんだかすごいことをやっているような気になったものだ。
例として2007年に書いた論文に載せた分布図をみてみよう。等高線に沿って線を描き、それを塗りつぶすことで地形を表現している。地形情報が表現されるだけで分布図がもつ情報量も大きくなる。これを手描きでやろうと思うと、ペンのほかにスクリーントーンを切り貼りしないといけないので、正直不可能だ。
Illustratorをつかってみても、作業の手順と手間ひまは手描きの場合とあまり変わらなかったが、再利用が可能なのと、印刷のクオリティを変えることなく何度でも使えるというメリットが魅力的であが、このデータ作成後の再利用が容易なのがデジタル技術のもっともいいところと思っていて、さまざまなデータをコンピュータ上で再利用・統合して、新しいデータをつくることができるようになったのは大きい。繰り返しコピーしてハサミとノリで図をつくっていた頃が懐かしいような、ばかばかしく思えてくるような。考古学を学びはじめた頃は、ハサミとノリをいかにうまく使えるかが考古学者として大切だと教えられた記憶がある。少なくともIllustratorを使うようになって、作図のクリエイティヴィティが向上し、そこから新しいアイデアが得られるようになったのは最大の成果だと思う。
Illustratorとデジカメで撮った写真をIndesignで原稿化できるようになり、論文だとか報告書の作成もずいぶんと容易になったように思う。さらにデジタルベースでPDFに書き出すことができるのも強みで、スキャナーでコピーした論文をPDF化するよりもはるかに軽量のPDFができ、インターネットでも活用できるようになった。
そこでArcGIS。
(続く)
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