2017年2月23日 (木)

終わり

このブログも近々終わりにすることにしました。

関心を持っていただいた方には感謝いたします。

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2017年2月17日 (金)

バハレーンでの調査その3

昨日はバハレーン文化・古物局の収蔵庫にて、シャホウラー(Shakhoura)古墳群出土の石製装身具の見学。紅玉髄、縞瑪瑙、アメジスト、水晶といった石材でつくられた玉をみせていただきました。この古墳群はティロス文化期(Tylos Period、前3〜後5世紀)に属する古墳群ですが、文化・古物局の顧問をされてているピエール・ロンバールさんによると、副葬品が多く出土するのは前1〜後1世紀頃のことのようで、多数の石製装身具もその時期を中心とするものと考えられます。

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樽形玉が多く含まれていますが、その中には長さ5cmを超える超長型も多数みうけられました。さらに孔をみると、1〜1.5mmほどの細いものが多い。石材の種類、形態、孔の特徴から判断すると、南アジア産の可能性がきわめて高いと考えられます。しかも南アジアで出土するものよりも製品としてのクオリティが高いのには驚かされます。また、わずかながら、装飾紅玉髄玉も含まれていることも、南アジア産の玉がバハレーンに流入している可能性を示しています。

このティロス文化期の時代、南アジア産と推定される石製玉が東南アジアからアラビア湾岸、西アジアにかけて広く分布することがいわれてきましたが、南アジアを含めた各地の資料を詳細に検討した研究はほとんどなく、印象論が定説化しているところもあります。そうした状況の中で、各地の資料に基づいた基礎研究が海洋交易の理解に不可欠です。

近いうちにバハレーンを再訪して、石製装身具の記録を進めたいと考えています。

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2017年2月10日 (金)

バハレーンでの調査その2

3週間ほど作業に参加していたとある遺跡の発掘調査もほぼ終了。埋め戻しなどののちに、もう一つ別の遺跡の調査に参加する予定です。

バハレーンでの調査も3年目を迎え、少しずつ現地の研究者とも顔なじみになってきました。話を聞いていると、インド系の遺物があれこれ出土している様子。特に石製装身具にはインド系のものがかなり含まれていそうで、その方面の調査にも着手したいと考えています。

バハレーンから戻った後は、本業のインドの調査が待っています。インドとバハレーン。2つの地域を結ぶ考古学が展開できればと夢想する今日この頃です。

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2017年2月 4日 (土)

バハレーンで調査中です

1月19日からバハレーンに来ています。今年で3年目の古墳の調査。貴重な経験をさせていただいています。

今年は2人の学生さんが調査に参加してくれています。まだ考古学をはじめたばかりで、いろいろと戸惑うことも多いと思いますが、熱心に作業・勉強を続けている姿を見ると頭がさがる思いです。同時にかつての自分自身をみているような気にもなります。

まだまだ先の長い勉強の道のりだろうと思いますが、考古学の楽しさがわかるところまでがんばってもらいたいと思います。

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2016年12月26日 (月)

南アジア考古学2016

2016年も終わりが近づいてきました。あっという間の一年。時の流れの速さについていくことができません。

今年は1月〜2月中旬にバハレーン、2月末から3月末までインド、5月後半〜6月初にインド、8月にトルコ、9月にインド、11月前半にイギリス、11月後半から12月前半にインドと、出たり入ったりの一年でした。また、1月、2月に講演会、シンポジウム、6・7月に学会・研究会、さらにインド、イギリスで研究発表などの成果の公表にも力を注いできました。まだ公刊されていませんが、英文での論文を3本、数年かけて準備してきた図録を完成させることができ、翻弄されながらも充実した一年であったような気がします。

いろいろな研究活動を行ってきましたが、それで研究に一段落がつくというわけではなく、次から次へと新しい課題が生まれてきます。それこそが研究の醍醐味なのかもしれません。フィールド→新しいデータ・視点→分析→解釈→フィールド→検証・・・という循環が研究分野の深化につながっていくのだろうと思います。すべての段階が研究にとって重要であって、どれかだけをやっていればよいわけではないのは当たり前のことですが、一人の人間がどこまでできるのか、時に難しさを痛感します。さまざまな困難の中で一歩でも前進するという挑戦の連続です。

とはいえ、南アジア考古学の現状を鑑みると、やはりフィールド→新しいデータ・視点の取得の段階が重要な気もしています。これまでに多くの研究者がさまざまな研究活動を行ってきたのはいうまでもありませんが、遺跡に立って、遺物を手にして自らの拠って立つところを築いていかない限り、南アジア考古学の前進はないでしょうね。フィールドを出発点にした基礎研究の重要性を強く認識しながら、研究活動を行っていますが、そうした基礎研究をベースに今後の南アジア考古学の発展・方向性を模索していく必要性を2016年のさまざまな活動を通してますます実感した次第です。

ごく少数ですが、若手の研究者による南アジア考古学の研究成果も世に出されるようになってきました。それぞれの立場でいろんなことを考えて研究活動を展開しているのでしょうが、ぜひとも基礎研究の蓄積に80%、解釈に20%くらいの割合で研究を進めていってもらいたいと思います。それが次世代に続く研究へと発展していくのだろうと確信しています。自分自身に対する課題としても、次につながる研究を展開するという方向性を2017年にも継続していきたいと思っています。

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