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2015年10月

2015年10月15日 (木)

最近の研究活動から:2015年10月15日

トルコでたくさんの新しい経験と刺激を得、山口大学での集中講義で南アジア考古学について頭の整理をしたあと、我に返って山積みの直近の仕事を進めているようなところですが、先週土曜日(10月10日)には、現在進めている南インドでの調査・研究について、インド考古研究会で発表させていただきました。まだまだ現地調査も勉強も不十分ながら、南インド巨石文化の研究課題についてお話しさせていただくことができたのは、大きな収穫でした。

いろんなところで、いろんな経験をさせていただいて、大変恵まれているなあと思いますが、それを実際的に研究に活かす段階まで到達させるには、なかなか能力がついていきません。その都度、多くの着想を得るのですが、着想を研究成果として結実させるには多大な積み重ねが必要で、そのためには多くの時間を必要とします。研究会や学会で発表させていただくことによって、経験・着想を一歩ずつ成果へと昇華させていくことができるようがんばりたいところです。

その一方で、今年度の南インドでの調査も徐々に準備が整ってきました。実際に現地へ行って調査を始めるには、まだまだ不確定要素が多く、不安も多いのですが、インド人の共同研究者の皆さんのおかげで、具体的に調査について計画を立てる段階になってきているのに喜びを感じています。調査は来年の2月後半から3月を予定しています。

今週末は北海道大学で開催される日本オリエント学会で研究発表の予定です。インダス文明研究が一段落してきたことで(もちろん将来的な課題は山積みですが)、インダス文明の衰退から鉄器時代への移行期にあたる前2千年紀の研究を本格化させたいと考えていますが、その出発点を今回の発表で準備したいと思っています。ここ最近の研究の中で、前2千年紀という時代がかつて思い描いていたよりもはるかに激動の時代であったことが明確になってきました。それは北インドだけではなく、南インドにもかかわる社会変容の時代であり、科研プロジェクトにとっても大きな意味を持ってきそうです。

どこまで前2千年紀の南アジアをより具体的に明らかにしていけるか、とても楽しみにしています。

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